2025年から軽貨物ドライバー必須!運転者適性診断の5つの種類・料金を完全解説!

2025年から軽貨物ドライバー必須!運転者適性診断の5つの種類・料金を完全解説!
  • 運転者適性診断って何?
  • 受けるメリットは?
  • 個人事業主でも受けなきゃいけないの?

運転者適性診断は貨物軽自動車安全管理者と併せて、2025年4月から義務化されました。運転者適性診断を受けていないと、仕事の量が減ったり罰則もあるため無視はできません。

私は2023年から軽貨物ドライバーの個人事業主になりました。2025年には貨物軽自動車安全管理者と併せて、運転者適性診断を受けました。

実際の経験を元に、この記事では運転者適性診断を受けるべき理由と、診断の種類について解説していきます。

記事を読むメリット

●運転者適性診断の受けられる場所と注意点がわかる

●メリット・デメリットがわかる

●自分が受ける診断の種類がわかる

自分の受ける診断を知ってもらって仕事に活かし、無駄な罰則や処分を受けないようにしていきましょう。

貨物軽自動車安全管理者講習についてはこちら ↓
個人事業主も2年ごとに更新が必要!貨物軽自動車安全管理者講習の受講場所と料金は?

 

運転者適性診断を受けるべき3つの理由

ここでは運転者適性診断を受けるべき理由を3つ挙げていきます。

  • 2025年4月に貨物軽自動車安全管理者と併せて義務化された
  • 適正診断を受けたかどうかで仕事の量も変化する
  • 罰則を受ける可能性がある

運転者適性診断は個人事業主でも法人でも受けなければなりません。もしも無視をしていた場合、それ相応の罰則を受ける可能性が高いです。

無駄な罰則を受けないためにも、確実に運転者適性診断を受けていきましょう。

 

2025年4月に貨物軽自動車安全管理者と併せて義務化された

2025年4月に運転者適性検査が義務化されました。これは貨物軽自動車安全管理者も同様で、どちらも法人や個人事業主に関係なく受けなければなりません。

  • 貨物軽自動車安全管理者・運転者適性検査
  • どちらも2025年4月に義務化
  • 国が定めた法律なので無視はできない

国が「講習や検診を受けてくださいね!」と言っているので、これを無視するのは非常に危険です。

2025年4月1日以前に事業を始めていれば、運転者適性検査・貨物軽自動車安全管理者共に猶予期間があるので、焦らずに自分の受けられるタイミングで受けましょう。

ヤス
ヤス

法律が改正されたばかりなので、これから罰則が重くなっていく可能性は高いです。

 

適正診断を受けたかどうかで仕事の量も変化する

適正診断を受けていない場合、仕事が減ってしまう可能性があります。国が適正診断を受けてくださいねと言っているので、仕事を振る側としては適正診断を受けていない事業者には仕事を振りづらいでしょう。

例えば多くの個人事業者の人が稼働しているであろう以下の仕事。

  • 出前館
  • Amazonフレックス
  • ピックゴー

現時点でも出前館は、貨物軽自動車安全管理者の修了証明書を必須で提出する必要があります。適正診断に関しては提出義務はありませんが、今後は提出しないといけない可能性が高いでしょう。

Amazonフレックスやピックゴーは、現時点では貨物軽自動車安全管理者の修了証明書、適正診断のどちらも提出しなくても良いですが、猶予期間が無くなる2027年3月31日には提出しなければならないでしょう。

上記のように多くの個人事業者が稼働する仕事ができなくなるのは、収入面で大きな打撃となってしまいます。仕事を減らさないためにも、貨物軽自動車安全管理者講習と適正診断は受けておいた方が良いです。

 

罰則を受ける可能性がある

個人事業主が適性診断を受けなくても、現段階では罰則はありません。ただ、貨物自動車運送事業輸送安全規則には以下のように定められています。

貨物自動車運送事業輸送安全規則第10条の2

貨物自動車運送事業者は、国土交通大臣が告示で定めるところにより、次に掲げる運転者に対して、事業用自動車の運行の安全を確保するために遵守すべき事項について特別な指導を行い、かつ、国土交通大臣が告示で定める適性診断であって第十二条の三第一項の規定により国土交通大臣の認定を受けたものを受けさせなければならない。

一 死者又は負傷者(自動車損害賠償保障法施行令(昭和三十年政令第二百八十六号)第五条第二号、第三号又は第四号に掲げる傷害を受けた者をいう。)が生じた事故を引き起こした者
二 運転者として新たに雇い入れた者(貨物軽自動車運送事業者にあっては、運転者として初めて事業用自動車に乗務する者)
三 高齢者(六十五才以上の者をいう。)

e-Gov 法令検索より引用

注目するべきは2の部分、貨物軽自動車運送事業者にあっては、運転者として初めて事業用自動車に乗務する者。

貨物軽自動車運送事業者というのは個人事業主も当てはまります。運転者として初めて事業用自動車に乗務する者とありますが、個人事業主なら自分で運転するので該当します。

つまり、個人事業主でも貨物自動車運送事業輸送安全規則に該当し、守らなければならないということ。ちなみに法人の運送会社がこれを破った場合、業務改善命令が出されて業務停止処分を受けてしまいます。

現在は個人事業主は見逃されていますが、規則には該当しているので今後は罰則を受ける可能性が高いです。そうならないためにも、貨物軽自動車安全管理者講習と適正診断は受けておきましょう。

マイさん
マイさん

個人事業主のドライバーは、管理者と運転者を兼任しているようなものなのね。

 

適性診断が受けられる場所

ここでは適性診断が受けられる場所について紹介していきます。適正診断はNASVA(独立行政法人自動車事故対策機構)や、ヤマト・スタッフ・サプライ株式会社で受けられます。

この記事ではNASVAで適性診断を受けるのを推奨しており、理由は受けられる場所が多いからです。NASVAを中心に、主に以下について解説していきます。

  • 適性診断を受けるならおすすめは「NASVA」
  • NASVAパートナー機関でも受けられる
  • 最低限持っていくものは適性診断受診予約確認書と運転免許証
  • 服装や持ち物
  • 駐車場が無い場合が多い

仮にNASVAで適性診断の申込をしても、必要書類を持っていかなければ診断を受けられないので、忘れずに持っていくようにしましょう。また、駐車場が無い場合が多いため、交通機関を使った方が安心して行けます。

適性診断をしっかり受けて、罰則や自分が不利にならないようにしていきましょう。

 

適性診断を受けるならおすすめは「NASVA」

適性診断を受けるならおすすめは「NASVA」で、理由は単純で診断を受けられる場所自体が多いから。例えばヤマト・スタッフ・サプライ株式会社も、適正診断をやっていますが6か所と少な目です。

NASVAであれば50ヶ所以上も適正診断を受けられる場所があるので、どの地域に住んでいても診断を受けられます。NASVAで適性診断を受けるメリットは以下の3点です。

  • 全国50ヶ所以上の提携機関がある
  • 診断機器の標準化と専門カウンセリング
  • 個人事業主向け柔軟スケジュール

NASVAでは全国50ヶ所以上も提携機関があるので、全国のどこにいても診断が受けられます。診断の予約もオンラインで完結するため、時間が不規則な個人事業主のドライバーでも容易に診断予約ができます。

NASVA直営センターでは、「視覚反応テスト機」と「運転シミュレーター」が全拠点に整備されているため、診断機器が充実しており精度の高い診断が可能です。また、専門カウンセリングもあるので自分の不安に思っていることや、疑問に対する部分を専門のカウンセラーに相談できます。

診断予約サイトでは、夜間診断(18:30~)・土日診断のフィルタリング機能を実装おり、当日キャンセル時の代替予約もWEB上で即時再手配可能のため、配送業務との両立が可能です。

つまり、NASVAは個人事業主向けのシステムが多いので、私たちにピッタリのシステムになっています。なので、適性診断を受けるならNASVAが断然おすすめです。

 

NASVAパートナー機関でも受けられる

NASVAでは直営機関だけでなく、パートナー機関でも適正診断を受けられます。NASVAパートナー機関は全国で50ヶ所以上もあるので、全国のどこにいても診断を受けられます。

NASVAパートナー機関の場所と連絡先はこちら ↓
NASVAパートナー機関

例えば、自分が北海道に住んでいるなら苫小牧ドライビングスクールで診断可能で、福島県に住んでいるなら株式会社富久山自動車学校で診断可能です。

ちなみに適性診断を実際に受けた人は以下のように役立てているようです。

NASVA HPから引用

全国のどこに住んでいても診断できる場所があるので、近い場所で予約を入れましょう。

 

最低限持っていくものは適性診断受診予約確認書と運転免許証

運転者適性診断を受ける際に最低限持っていくものは「適性診断受診予約確認書」や「運転免許証」となります。その他にも必要になるものがいくつかあります。

  • 適性診断受診予約確認書:予約時に発行される確認書で、受診時に必要
  • 運転免許証:運転者の身分証明として必要
  • 眼鏡等:必要に応じて、視力矯正用の眼鏡等を持参します。
  • 受診料:診断の費用を支払う際に必要
  • 筆記用具:ボールペンなどが必要になる場合がある。

適性診断受診予約確認書は、実際に予約をしたときにダウンロード可能になります。実際に持っていくことになるため、ダウンロードだけでなく印刷して持っていくようにしてください。

自動車運転に関わることなので運転免許証は絶対に持っていってください。実際に運転する際に眼鏡をするのであれば、眼鏡も持っていきましょう。

診断を受けるには受信料が必要で、約5,000円あればどこの機関でも間に合うでしょう。念のため筆記用具も持って行くと安心です。

予約して現地に行っても、必要なものがないと診断が受けられません。持って行くものを確認して確実に診断を受けられるようにしていきましょう。

ヤス
ヤス

最低でも、適性診断受診予約確認書と運転免許証・受診料は持っていかないと、診断を受けられません。

 

服装や持ち物

運転者適性診断に行くときに服装や持ち物が気になる人もいると思います。結論から言えば、普通の服装や筆記用具等があれば大丈夫です。

採用面接やかしこまった場所でもないので、明らかにおかしい恰好でなければOKです。

  • 服装は普通の服装でOK。ただ、サンダルはダメ
  • 眼鏡をかけて運転しているなら眼鏡も持って行く
  • 筆記用具や運転免許証

服装に関して言えばサンダルやヒールがある靴はやめておきましょう。適正診断とはいえ、通常の運転に適した服装にするべきです。

運転をする時に眼鏡やコンタクトをしているなら、眼鏡やコンタクトも持っていきましょう。普段、どんな運転をしているのかが重要なので、なるべくいつも運転している状態で診断を受けた方が良いです。

また、運転免許証は当然として筆記用具もあると安心です。アンケートや質問に答える際に必要になるので、最低でもボールペンは持っていきましょう。

 

駐車場が無い場合が多い

NASVAの直営機関や提携機関は駐車場が無い場合が多いです。そのため、車で行くと通常より高い駐車場代であったり、車の駐車自体に困る可能性があります。

NASVA関連で適性診断を受けるなら、交通機関を利用した方が安心です。電車やバスなどを利用すれば、駐車場に困ることはありません。

ただ、人込みや1人で気楽に移動したいという人もいるでしょう。自分の車で行くなら、最低でも駐車場の場所と診断場所までどのくらい時間がかかるか調べておきましょう。

調べ方がわからない人は、以下のように調べると分かりやすいです。

  • 自分の診断する機関Googleマップ検索
  • 「駐車場」をGoogleマップで検索
  • 駐車場を見つけたらNAVITIMEで検索

まず診断を受ける場所をGoogleマップで検索します。そうすると場所がわかるので、地図で駐車場を確認できればそれでOK。

確認できなければ、「診断する機関 駐車場」で検索すれば駐車場が出てきます。そこから歩きで時間がどのくらいかかるかもGoogleマップでわかります。

駐車料金が知りたければ、NAVITIMEで駐車場の名前や診断する機関を検索すれば、駐車料金もわかりるのでおすすめです。

NASVAの直営機関や提携機関は駐車場が無い場合が多いので、行く前に対策をしていくと実際に行ったときに困ることは少なくなるでしょう。

マイさん
マイさん

交通機関で行ったときと、車で行ったときの出費が比べられるのも良いわね!

 

運転者適性診断5つの種類

ここでは運転者適性診断の種類と注意点について解説していきます。基本的にNASVAで診断を受けることを仮定して解説していきます。

NASVAの適性診断は自動車運送事業者における運転者を対象に、運転に関する長所・短所といった「運転のクセ」を、様々な測定により見い出すことが目的です。

それぞれのクセに応じたアドバイスで交通事故の防止に活用します。そのため、診断を受ける人によって診断の種類が分かれています。

  • 初任診断
  • 一般診断
  • 適齢診断
  • 特定診断1・特定診断2
  • 申し込みの際の注意点:業態は「トラック」を選択する

個人事業主のドライバーであれば「初任診断」で基本的にOKです。ただ、65歳以上なら「適齢診断」、事故経験がある人は「特定診断」となります。

一般診断は初任診断を過去に受けている人が対象です。通常の診断とカウンセリング付き診断があり、軽貨物ドライバーであれば「カウンセリング付き一般診断」を受診することになります。

診断には質問やマーク方式のテストがありますが、落ちるようなことはないので安心してください。あくまでも自分の運転に役立てるものなので、正直に答えるようにしましょう。

間違った診断を受けても意味がありません。自分がどの診断を受ける必要があるのか理解して、間違った診断を受けないようにしましょう。

 

初任診断

個人事業主の軽貨物ドライバーであれば、初任診断を受ければOKです。多くの人は名前は聞いたことがあっても、実際に受診したことがない人が多いです。

そのため、初めて運転者適性診断を受ける場合がほとんどでしょう。そうゆう人は「初任診断」を受けておけば大丈夫です。初任診断の概要は以下の通り。

初任診断の概要
受診する人初めてドライバーになった人
内容運転態度の診断
 認知力・処理能力・視覚能力の診断
カウンセラーによる指導・アドバイス
診断を受ける周期初めてドライバーになった人のみ
(2回目以降は一般診断)
料金4,800円
診断の時間約1時間40分

適性診断では「動作の正確性・判断のタイミング・何に注意を払っているか」を特に重視しています。また、動体視力や視野の広さ・眼球の動きなど、視覚に関する診断が多いです。

そのため、前日に睡眠が取れていなかったり体調が悪かったりすると、診断結果に大きく影響します。同じ人が診断を受けても、その日の気分や体調で結果が変わるので、あくまでも自分の傾向として捉えていきましょう。

 

一般診断

一般診断は初任診断を過去に受けたことがある人が対象です。診断内容は初任診断とほぼ同じですが、一般診断はカウンセリングの有無を自分で選べるのが違うところです。

適正診断は基本的に3年に1回のペースで受診するのが推奨されています。なので、初任診断を受けてから3年経ったら、次は一般診断を受けることになります。

一般診断の概要通常の一般診断カウンセリング付き一般診断
受診する人初任診断から3年経過した人初任診断から3年経過した人
内容運転態度の診断
 認知力・処理能力・視覚能力の診断
運転態度の診断
 認知力・処理能力・視覚能力の診断
カウンセラーによる指導・アドバイス
診断を受ける周期3年ごと3年ごと
料金2,400円4,800円
診断の時間約1時間20分約1時間40分

一般診断はあくまでも推奨なので、義務ではありません。何かの節目、例えば30代から40代になったり、視力や運動能力に衰えを感じたときなどに、受診してみるのが良いでしょう。

ただ、仕事の案件によっては適正診断の定期的な受診が条件になってくるものもあるでしょう。今後は仕事の量にも関係してくる可能性が高いので、できることなら3年ごとに診断を受けておくと安心です。

ヤス
ヤス

適性診断を受けたことがない人は初任診断、1度でも受けたことがある人は一般診断になります。

 

適齢診断

適齢診断は年齢によって区分されるもので、65歳以上の人が対象となります。年齢を重ねていくと自分で気づかない衰えがあるものなので、運転能力の確認とクセや傾向の変化に気づかせることが目的です。

診断内容としては他の診断と大差ないですが、カウンセリングで身体の変化を重点的に指導されます。65歳以上でも「自分はまだまだ大丈夫!」と思うかもしれませんが、適齢診断を受けるのは義務なので必ず受けるようにしましょう。

適齢診断の概要は以下の通りです。

適齢診断の概要
受診する人65歳以上のドライバー
内容運転態度の診断
 認知力・処理能力・視覚能力の診断
カウンセラーによる指導・アドバイス
診断を受ける周期65歳になったら1年以内び1回
以降は3年に1回
料金4,800円
診断の時間約1時間40分

適齢診断は65歳になったら1年以内に1回受けて、それ以降は3年に1回で大丈夫です。ただ75歳になると1年に1回、つまり毎年適齢診断を受けなければなりません。

軽貨物ドライバーの中には70代の人もいますが、体力的に厳しくなっているはずです。65歳以上になったら自分の体力と相談して、今後も続けていくのか考えても良いでしょう。

特定診断1・特定診断2

特定診断は2種類あり、それぞれ事故を起こしてしまった規模と年数で分かれます。

特定診断1は、3年前に事故を起こしてしまってなおかつ、新たに事故を起こしてしまった人。そして1年以内に死亡事故または、重傷事故を起こしてしまった人が対象です。

特定診断2は、1年以内に事故を起こしてしまった上で、新たに死亡事故または重傷事故を起こしてしまった人が受対象となります。

どちらも共通して、カウンセラーによって事故がなぜ起こってしまったのかの原因と、新たに事故を起こさないためにはどうすれば良いかの指導が中心に行われます。

概要は以下の通りです。

特定診断の概要特定診断1特定診断2
受診する人①3年前に事故を起こしてしまってなおかつ、新たに事故を起こしてしまった人。
1年以内に事故を起こしてしまった上で、新たに死亡事故または重傷事故を起こしてしまった人。
受診する人②1年以内に死亡事故または、重傷事故を起こしてしまった人。
内容運転態度の診断
 認知力・処理能力・視覚能力の診断
カウンセラーによる指導・アドバイス
運転態度の診断
 認知力・処理能力・視覚能力の診断
カウンセラーによる指導・アドバイス
診断を受ける周期事故を起こした後に稼働する前事故を起こした後に稼働する前
料金9,300円29,900円
診断の時間約2時間約5時間

どちらも金額が高く診断の時間も長いです。事故が原因の診断のため、事故を起こさなければ受ける必要はありません。

特に、特定診断2は事故を起こしてしまった間隔が短いため、診断の金額も高く時間も長くなります。共通するのは、事故を起こしてしまった後、稼働する前に診断を受けないといけないところです。

特定診断は重要度が高く、対象の事故を起こしてしまった場合は受ける義務があります。診断を受けない場合は業務停止処分を受ける可能性があるので、必ず受けるようにしてください。

 

申し込みの際の注意点:業態は「トラック」を選択する

各診断を受けるときには事前に予約をします。その際に自分の業態を選択する項目があるのですが、軽貨物ドライバーの場合は「トラック」を選択するようにしてください。

理由は、軽バンや軽貨物の項目がないからです。以下の画像はNASVAで適性診断を予約する際の画面です。

画像の右側に「業態」の欄があり、プルダウンで種類が表示されています。表示されているのは「バス・ハイタク・個人タクシー・トラック・自家用(その他)・自家用(ダンプ)です。

軽貨物ドライバーの場合はどれも該当しないので、トラックを選択しておけばOKです。

 

NASVAでの実際の診断予約の仕方

ここではNASVAでの実際の診断予約の仕方を解説していきます。まずはNASVAのHPを検索しましょう。
NASVA HP ↓
NASVA(独立行政法人自動車事故対策機構)

 

HPに移動すると画面中央左のほうに、適性診断予約システム「診断のご予約」があるのでクリック。

「診断のご予約」をクリックすると上記の画面に移ります。私たちは軽貨物ドライバーなので、画面右側の「貨物軽(個人事業主)の方」をクリックして、診断予約フォームに移りましょう。

診断予約フォームに移ると必要事項を入力する画面になるので、メールアドレス・氏名・電話番号・受診希望の支所を入力していきます。受診希望の支所については、リンクで支所の所在地を確認できるので念のため確認しておいた方が良いです。

その他連絡事項は何も無ければそのままでOK。プライバシーポリシーは「同意する」にチェックを入れてください。

最後に入力内容の確認をクリックすればOKです。そうすると送信確認の画面になるので、内容が間違っていなければ「送信」をクリックします。

1日~3日ほどで入力したメールアドレスにNASVAから「NASVA適性診断予約システム ユーザ登録のお知らせ」のメールが届きます。

1つ注意して欲しいのですが、メール本文の上部に「貨物軽自動車運送事業者(個人)」と表示されているか確認してください。この表示が「法人事業者」と表示されていたら、法人で情報を登録してしまっているので、そうなった場合は最初からやり直しましょう。

メール本文に戻ると、診断予約に必要なログイン名とパスワードが表示されているので、メモなどに控えておくと良いです。本文中に診断予約システムへ飛べるリンクがあるので、リンクをクリックすると実際に診断予約できます。

診断予約システムへ飛べるリンクをクリックすると、上記の画面になります。ここで先ほどメール画面に表示してあった、ログイン名とパスワードを入力していきましょう。

ログイン名とパスワードを入力すると、適性診断の新規予約・予約確認・変更・キャンセル等ができる画面に移動するので、「新規予約」をクリックして実際に診断の予約をしていきましょう。

新規予約をクリックすると上記の画面になります。赤枠線の①が希望支所の選択、②が実際に診断を受ける種類の選択、③が自分の業態の選択です。

①の希望支所は自分の住んでいる場所の近くで選択すればOKです。②の受ける診断の種類は、初めてなら初任診断・1度でも受けたことがあるならカウンセリング付き一般診断、65歳以上なら適齢診断・大きな事故歴があるなら特定診断になります。

③の業態は軽貨物ドライバーなら「トラック」を選択。診断の種類や内容・診断時間・料金は画面中央で確認できるので確認しておきましょう。

すべて選択できたら画面下の「進む」をクリック。

そうすると診断を受ける日の選択画面になります。画面左上の「受診人数」によって予約できる日が変わってくるので注意してください。個人事業主の軽貨物ドライバーなら受診人数を「1人」で選択しましょう。

画面に表が表示されていますが、縦軸が予約の時間・横軸が日にち・交わる部分が予約人数になっています。青く表示されているのが予約可能なポイントになるので、自分の希望するポイントを選択しましょう。

色が青からオレンジに変わったらポイントを選択できているということです。画面下の「進む」をクリックすると受診者の情報を登録する画面に移ります。

受診者の情報を登録する画面に移ると、左側に受診歴があるのか・初めての受診なのか選択する項目が表示されているので、該当する項目をクリックすると画面が変わります。

情報を入力していきますが、ほとんど今まで入力したものと同じです。違う部分のみ解説していきます。

個人事業主のドライバーなら、職種は運転者でOKです。適正診断受診証明書の発行は運輸支局へ提出する必要がある人は数を選択。

適性診断票の追加発行は、デフォルトで受診者と事業者用の2通が発行されます。それ以外に必要な人は追加で発行する数を選択。

全ての入力を終えたら画面下の「決定」をクリック。

予約されているものが表示されるので確認したら「進む」をクリック。

予約内容の確認画面になるので、大丈夫であれば画面下の「予約を決定する」をクリック。

予約を決定するろクリックすると上記の画面になります。

ここで必ず「予約確認書」クリックして印刷するようにしてください。実際に診断を受けに行ったときに受付で必要になります。

これで適性診断の予約は終了です。あとは診断を受けに行けばOKです。

 

運転者適性診断のメリット・デメリット

ここでは運転者適性診断を受けたときのメリット・デメリットを紹介していきます。ただ、結論としては「義務なので受けるしかない」に落ち着きます。

国が定めた義務である以上、メリットがあろうがデメリットがあろうが、適性診断を受けるしかありません。ですが、事前にメリット・デメリットが分かっていたほうが、診断を受けたときに自分のためになります。

せっかく適性診断を受けるのであれば、効果を最大限にできるように事前に知識を入れておきましょう。

メリットは以下の通りです。

適性診断を受けるメリット

●自分の運転の弱点を把握できる

●安全運転の意識が高まる

●取引相手からの信頼性がアップする

適性診断を受けると自分の運転のクセや弱点が分かります。カウンセリングがある場合、指導や改善案を提案してくれるのでより効果が高まるでしょう。

安全運転の意識が高まるので、普段の運転にも注意を払うようになります。時間経過と共に安全運転の意識は薄れていくかもしれませんが、例え短期間であっても事故を起こす可能性を下げられるのは大きいです。

また、取引相手から法令順守をしていると見られるため、信頼性もアップします。結果的に、仕事が増える可能性が高くなるでしょう。

デメリットは以下の通りです。

適性診断を受けるデメリット

●費用や時間がかかる

●必ずしも正しい結果が出るとは限らない

●実際の仕事に活かすのが難しい

無料では診断は受けられないので、費用や時間がかかります。また、その日は仕事をするのは難しいので、そのぶん収入も減ることになり、出費だけがかさむことになってしまうでしょう

診断を受けるのは人間なので、その日の体調や気分・集中力などに影響を受けます。そのため適性診断を受けても、必ずしも正しい結果が出るとは限りません。

適性診断を受けても、実際の仕事に活かすのは難しいでしょう。軽貨物ドライバーは常に時間に追われていて、休憩もロクに取れない状況も多く、そもそも適性診断を受ける環境とは全然違うからです。

適性診断を受けるメリット・デメリットを紹介してきましたが、この項の冒頭でも言った通り「義務なので受けるしかない」です。せっかくなので自分のクセや弱点を見つけて、今後につなげていきましょう。

マイさん
マイさん

どうせ診断を受けるのなら、自分の得になるほうが良いわね!

 

運転者適性診断 まとめ

ここでは今までのまとめをしていきます。適正診断を受けられる場所は以下の通り。

  • 適性診断を受けるならおすすめは「NASVA」
  • NASVAパートナー機関でも受けられる
  • 最低限持っていくものは適性診断受診予約確認書と運転免許証
  • 服装や持ち物
  • 駐車場が無い場合が多い

全国50ヶ所で診断を受けられるので、NASVAで予約をしておけば間違いありません。

持って行くものは「適正診断受診予約確認書・運転免許証・筆記用具・受診料」です。特に適正診断受診予約確認書を印刷していくのを忘れないようにしましょう。

 

適性診断の種類は以下の通り。

  • 初任診断
  • 一般診断
  • 適齢診断
  • 特定診断1・特定診断2
  • 申し込みの際の注意点:業態は「トラック」を選択する

軽貨物ドライバーで適性診断を受けたことがない人は初任診断。以前に受けたことがある人は一般診断(カウンセリング付き)です。

65歳以上の人は適齢診断、事故歴がある人は特定診断です。

 

2025年4月1日に適性診断は、貨物軽自動車安全管理者講習と共に義務化されました。既存事業者は2年の猶予期間がありますが、いずれは受けなければなりません。

無視していると罰金や業務停止になってしまう可能性が高いので、時間を作って受けるようにしましょう。

貨物軽自動車安全管理者講習についてはこちら ↓
個人事業主も2年ごとに更新が必要!貨物軽自動車安全管理者講習の受講場所と料金は?

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