

・軽貨物ドライバーに向いているのはどんな人?
・逆に向いていない人は?
・実際にどのくらい稼げるの?
軽貨物ドライバーに興味はあるものの、『稼げない・やってはいけない・きつい』などの、ネガティブな検索結果が多く出てくるので不安になりますよね?

私は2022年に会社員を退職して、2023年から軽貨物ドライバーの個人事業主になりました。
この記事では以下のことについて解説していきます。
- なぜやめとけと言われるのか?
- 軽貨物ドライバーに向いている人
- 向いていない人
- 軽貨物ドライバーのメリット
- 実際にどのくらい稼げるのか?
最後まで読んでもらえれば、自分は軽貨物ドライバーに向いているのか?、実際にどのくらい稼げそうなのかが分かります。
軽貨物ドライバーに興味があれば、今の自分の仕事と軽貨物ドライバーを比べて、どちらが向いているのか検討してみてください。
軽貨物がやめとけと言われる理由8選

『軽貨物はやめとけ』
そういわれている情報が多いですが、なぜなのでしょうか?
ここでは「やめとけ」と言われる理由8つを紹介します。
- 労働時間が長い
- 理不尽なクレームがある
- 経費が自己負担
- 仲介手数料が高い
- 報酬の交渉能力を求められる
- 報酬受取りは60日間後が多い
- 仕事が取れない・契約解除の可能性がある
- 体力勝負な部分がある
順番に解説していきます。
労働時間が長い
昔から運送業界は労働時間が長いと言われています。
確かに軽貨物ドライバーも、1日8時間~16時間ほどの労働時間で長いです。
ただ、やればやった分だけ報酬が増えますし、労働時間も自分で調整できます。
報酬が多く欲しければ、稼働日数も多くなるので当然、労働時間は長くなります。ですが報酬が少なくて良いなら、労働時間を短くすることも可能です。
実際には報酬を多く欲しい人がほとんどなので、自然と労働時間は長くなります。

労働時間については自分で調整可能なのね!
理不尽なクレームがある
運送業界はクレームも多く、中には理不尽なものもあります。
しかし人間相手の仕事をしていれば、どうしても理不尽なことは出てきてしまうものです。
なにも軽貨物ドライバーに限ったことではなく、サービス業・営業職でも当然のようにあるので、他の仕事と変わりません。
人間相手の仕事をしている限り、理不尽なクレームは避けれれないので、あきらめましょう。
経費が自己負担
経費が自己負担なのは、軽貨物ドライバーに限ったことではなく、すべての個人事業主がそうです。
例えばガソリン代や車のメンテナンス代は、売上から経費として支払います。
経費にすれば税金を課税されないので、経費を活用するのは節税になります。しかし売上から支払うということは、手取り自体は減っていきます。
手取り自体は減るので、『経費が自己負担だと稼げない = やめとけ』となるわけです。

軽貨物に限らず個人事業主なら経費は自己負担です。
仲介手数料が高い
軽貨物事業で他の会社や、フランチャイズ本部に支払う手数料が割高なことが多いです。
どこで働くのかにもよりますが、大体の手数料は15%~20%程です。ただこれに関して言えば、他の業種と比べて格段に高いわけでもありません。
前に私が勤務していたコンビニ・スーパーのロイヤリティは、利益に対して30%でした。
こちらからお願いをして働かせてもらう以上、手数料はどうしてもかかることが多くなります。
実際に手取りを出金するときに、しょうがない出費として事前に組み込んでいれば、ダメージも少なくなるでしょう。
報酬の交渉能力が求められる
個人事業主は会社員のように安定した収入があるわけではありません。そのため自分で報酬の交渉をすることも多々あります。
例えば100件の配達をする時に、1件100円の場合と1件120円の場合では、1日換算したときに2000円の差額となります。
25日働いたとすると、2000円×25日で50,000円の差となり、50,000円は家計にとってはとても大きな額です。
報酬の交渉をする・しないは、個人事業主にとって報酬の額を底上げする大きな要因と同時に、必要なことでもあります。
そのため交渉能力を求められるので、本当に1人で仕事が完結すると思っている人には、苦痛なのかもしれません。

報酬の交渉能力次第では、大きなプラスになるわね。
報酬の受け取りは60日後が多い
軽貨物ドライバーで登録できるサイトは、報酬の受取が60日後のものが多いです。
報酬の振込が60日で長いのに、ときどき振り込み遅延になることがあるので、あらかじめ予測していないと中々キツイ状況になってしまいます。
仮に登録したサイトが、全て60日後に振込だった場合、2ヶ月間は無収入になってしまいます。
それでは「やめとけ」と言われるのも、分からなくはありません。
出来るならば登録するサイトは、報酬受取が30日のところを複数選んだ方が良いです。
それでも心配な人は『Amazonフレックス』がおススメです。報酬は週払いなので1ヵ月無収入になることは絶対にありません。
仕事が取れない・契約解除の可能性がある
軽貨物ドライバーは個人事業主なので、自分で仕事を取ってくる必要があります。そして仕事を取ってこれても、契約を解除される可能性もあります。
自分で仕事を取ってくる営業力と、契約解除されないように一般的な社会常識も必要となるわけです。
ただ仕事を取ると言っても実際の営業職のようなことはせずに、軽貨物ドライバーの登録サイトだけでも月に30万円ならどうにかなります。
契約解除については以下のものが主な原因です。
- クレームが多い
- 配完率が異常に低い
- 遅刻や無断欠勤
- 会社の規定に従えない
- 当日のキャンセルが多い
- もっと良い仕事相手が見つかった
働いていくうえで当たり前に注意することですよね?
『軽貨物はやめとけ』と言われる要因の1つではありますが、働いていくうえで当たり前のことが多いので、普通の社会常識があれば契約解除になる可能性は低いです。

一般的な社会常識があれば、契約解除の可能性は低いので、
そこまで気にし過ぎなくても大丈夫です。
体力勝負な部分がある
軽貨物ドライバーはエレベーターの無いマンションや、重い荷物を運ぶことも多々あります。なので体力勝負な部分は否めません。
例えばペットボトル500mlの24本入りを3ケース運ぶ、箱ティッシュの5個入りパック12個入りケースを運ぶ、なんてこともザラにあります。
ですが考えてみてください。年配の男性・女性も普通に働いていますよね?体力勝負な面は否めませんが、工夫次第でどうにかなることもあります。
台車を使ったり、荷物量を調整したりするのも工夫です。
始めたばかりだと体力面でキツイ可能性は高いですが、続けていけば体も慣れてくるので段々楽になってくるはずです。
軽貨物ドライバーに向いている人の特徴5選

興味がある仕事でも、向いていない仕事を続けるのは難しいですよね?
あらかじめ自分に向いているのか、向いていないのか分かれば失敗する可能性も低くなります。
軽貨物ドライバーに向いている人の特徴は、以下の5つです。
- 長時間の運転が苦ではない人
- 地図を読める人
- 仕事をコツコツやるのが得意な人
- 体を動かすのが好きな人
- メンタルが強い人
順番に解説していきます。
長時間の運転が苦ではない人
軽貨物ドライバーは仕事時間の大半を運転することになります。
長時間の運転が苦ではない人は向いていると言えるでしょう。
例えば休みの日はドライブに行く・車で旅行するのが趣味。
そんな人は向いています。
また道を覚えるのが得意な人や、頭の中に地図を描ける人も向いています。
地図を読める人
地図を読める人も、軽貨物ドライバーに向いています。
昔と違って今は、ナビアプリやカーナビで運転する人がほとんどです。ですが局所で地図を見る必要も出てきます。
例えば新しい区画や、ナビが認識しない時は地図に頼ることもあります。地図を読めないよりも、読めた方が圧倒的に有利です。
地図を読めるのであれば、それだけでも軽貨物ドライバーに向いています。

地図も見ていれば、読めるようになってくるわね!
仕事をコツコツやるのが好きな人
軽貨物ドライバーは宅配や配送で、1件1件地道に配達することがほとんどなので、コツコツと仕事をやるのが好きな人は向いています。
- よくプラモデルを作っていた
- 毎日の日課を継続できている
上記のように、コツコツと継続できる人は軽貨物ドライバーにも向いているでしょう。
体を動かすのが好きな人
体を動かすのが好きな人も軽貨物ドライバーに向いています。
階段の上り下り・車の乗り降り・配達宅までの移動・重量がある荷物を運ぶことがあるからです。
体力が無い人よりも、体力がある人の方が良いに決まっています。
体を動かすのが好きなら、一般成人の体力はあるはずなので、軽貨物ドライバーにも向いているでしょう。
メンタルが強い人
メンタルが強い人も向いています。
軽貨物ドライバーは実際にお客様と対面するので、理不尽なクレームにも対応する場面があるからです。
クレーム対応をしてずっとヘコんでいたり、引きずっていたりすると後の仕事に支障が出てしまいます。
スルーするスキルや話し半分に聞くなど、ある程度メンタルが強くないとやっていけません。
メンタルが強ければダメージも少なく済むので、それだけも軽貨物ドライバーに向いています。

自分でコントロールできないことは、気にしすぎないのがコツです。
軽貨物ドライバーをやってはいけない人の特徴5選

今度は、軽貨物ドライバーをやってはいけない人の特徴を解説していきます。
特徴は5つあり、いずれかに当てはまる人は向いていない可能性が高いです。
- 運転が苦手・苦痛な人
- 自己管理が苦手な人
- スマホ操作が苦手な人
- 自然に仕事が降ってくると思っている人
- 理不尽なクレームに耐えられない人
順番に解説していきます。
運転が苦手・苦痛な人
運転が苦手・苦痛な人は、軽貨物ドライバーに向いていません。
運転する時間が仕事の大きなウェイトを占めているので、そこが苦痛だと1日の大半が苦痛になってしまいます。
それでは軽貨物の仕事を続けていくのは難しいです。
運転に苦手意識や苦痛を感じる人は、他の仕事をしたほうが幸せに生きられるでしょう。

運転が苦痛なら、軽貨物ドライバーはやめておきましょう。
自己管理が苦手な人
自己管理が苦手な人は軽貨物ドライバー、というか個人事業主に向いていません。
なぜなら会社員と違い、守ってくれる人は自分しかおらず、仕事が無くなる可能性があるからです。
- 遅刻することが多い
- 夜更かしすることが多い
- 約束を守るのが苦手
自分が仕事を頼む立場だとしたら、上記のような人に継続して仕事を頼みたいですか?ほとんどの人はNOと答えるでしょう。
仕事の質・継続的な仕事量が安定しないと、実生活にも影響を及ぼしてきます。
自己管理が苦手な人は、仕事が途切れてしまう可能性が高いので、軽貨物ドライバーや個人事業主には向いていないでしょう。
スマホ操作が苦手な人
軽貨物ドライバーであっても、スマホ操作が苦手だと向いていないでしょう。
理由としては今後もっと多くの業務を、スマホ操作でするようになっていくからです。実際に今でも配完報告やお客様情報は、アプリで操作することが多いです。
現段階でスマホ操作が苦手であれば、今後の業務についてこれない可能性が非常に高いです。
スマホ操作が苦手な人は、昔ながらの仕事を選んだ方が活躍できるでしょう。
自然に仕事が降ってくると思っている人
自然に仕事が降ってくると思っている人は、軽貨物ドライバーに向いていません。
会社員であれば営業や上司・会社が取ってきた仕事をこなしていきます。
しかし軽貨物ドライバーひいては個人事業主は、会社員のように仕事が降ってくるわけではなく、自分で取りにいかないといけません。
会社員は会社からの給料で生活していますが、個人事業主は自分で仕事を取ってこないと報酬はゼロです。
報酬に対する意識を変えていかないといけないので、仕事が自然に降ってくると思っている人は、個人事業主自体に向いていません。

自分で仕事を取りにいく意識が必要です。
理不尽なクレームに耐えられない人
クレームに耐えられない人も、軽貨物ドライバーに向いていないでしょう。
ドライバーは実際にお客様と対面するので、理不尽なクレームや関係のない苦情をもらうこともあります。
配達する件数が多ければ多いほど、クレームに遭遇する可能性は増えていくので、ある程度の耐久力は求められます。
- クレームに耐えられない
- メンタルが非常に弱い
- すぐに頭に血がのぼってしまう
上記のような人は、軽貨物ドライバーに向いていません。
軽貨物はやってはいけない?ドライバーのメリット

よく軽貨物はやめとけと言われますが、メリットもあります。
主なメリットは以下の5つです。
軽貨物ドライバーのメリット
- 未経験者でもOK
- 需要が多い
- 年齢や性別に左右されない
- 働き方に自由がある
- 1人が好きなら最高の仕事
順番に解説していきます。
未経験者でもOK
個人事業主として軽貨物ドライバーで働いている人は、未経験の人も大勢います。
未経験であれば、誰でも最初は苦労します。そこで挫けてしまう人も確かにいます。ですが未経験で誰でも働ける、スキルの有無に関わらず稼げるというのは、大きなメリットの1つです。
何でも続けていけば、それなりに出来るようになっていきます。
最初のしんどさに負けずに続けてみてください。段々できるようになってきて、仕事も楽しくなってくるはずです。

未経験者でも、やればやるだけ稼げるのは魅力ね!
需要が多い
近年のコロナ渦の影響や、手軽に商品を届けてもらえることで、宅配の需要は高まっています。
そして高齢化や独身世帯が増えることによって、需要は今後も高まっていく可能性が高いです。
- 高齢化が進み、宅配の重要度が増す
- ネットスーパーの活用が多くなる
- 外に出なくても、家の中だけで買い物が完結できる
上記のようなことがある限り、宅配の需要は無くならないでしょう。
需要があるということは、ドライバーが不足する可能性があるということです。宅配が完全自動化にならない限り、ドライバーも仕事が無くなることはありません。

需要があれば仕事が無くなる可能性は低いです。
年齢や性別に左右されない
軽貨物ドライバーは確かに体力が必要な仕事です。
ですがそれは1日に100~150個の宅配をする、重い荷物が含まれている場合の話です。
仮に1日に50個のお弁当配送のみ、1日に30件のメール便の配達などであれば、体力はそこまで関係ありません。
軽貨物ドライバーの中には料理の配達や、お弁当の定期配送のような仕事もあります。
年齢や性別に関係なく、仕事ができるのも軽貨物ドライバーのメリットの1つです。

私みたいな女性でも活躍できるのね!
働き方に自由がある
軽貨物ドライバーは個人事業主が多いです。なので働き方に自由がある場合が多いです。
例えば以下のようなことが挙げられます。
- ウーバーイーツなどの料理配達
- Amazonフレックスで荷物宅配
- ヤマトメール便の配送
- 休みは自分で決められる
特に1つの仕事にこだわる必要は無く、組み合わせて仕事をしていくことも可能です。
休みについては誰かに指示されているわけではないので、仕事の日程を調整して自分の裁量で休めます。
もちろん月に50万円・100万円と稼ぎたいのであれば、稼働日数・稼働時間共に増えていくので、自由とは程遠いでしょう。
ですが会社員と比べれば自由度は遥かに高いです。仕事に振り切るも良し、連休を取るのも良しです。
働き方に自由度があるのは、軽貨物ドライバーとしてのメリットでしょう。
1人が好きなら最高の仕事
軽貨物ドライバーは運転や配送が仕事です。そのため1人で居る時間が多いので、1人が好きなのであれば最高の仕事でしょう。
かくいう私も1人が好きなので、軽貨物ドライバーは自分に合っていると感じます。
- みんなで一緒に居るのがあまり好きではない
- チームよりも個人主義
- 1人が苦痛ではない
そういう人であれば、軽貨物ドライバーは向いています。
軽貨物ドライバーのデメリット

ここでは軽貨物ドライバーのデメリットを紹介していきます。
私が実際にやって感じたデメリットは以下の点です。
- 報酬が低め
- 仕事によっては生活リズムが崩れる
- 2月や10月の閑散期は仕事が取りにくい
それでは順番に解説していきます。
報酬が低め
軽貨物ドライバーの報酬が低めなのは、デメリットの1つです。
基本的に配達した数が多ければ多いほど報酬は上がります。ただ、車両に積める荷物には限界があるので、どうしても報酬上限が決まってしまいます。
特に初心者の内は、1日に50個~80個ほど配達できれば良い方でしょう。配達1個の単価を110円とした場合、50個だと5,500円、80個だと8,800円です。
1日働いて5,500円~8,800円と考えると、報酬としては低めです。
ただAmazonフレックスであれば、ナーサリー期間という初心者用のシステムがあります。
ナーサリー期間中は配達20回目まで、荷物量を通常の60%~80%にしてくれるので、配達に慣れるための時間があります。
Amazonフレックスでは、初心者でも1ブロックの単価が決まっているので、初心者でもベテランでも同じ報酬を貰えます。
報酬は取得したブロックによって違いますが、おおよそ8,000円~12,000円が1ブロックの単価です。1日に2ブロックまで取得できるので、2ブロックであればおおよそ16,000円~24,000円の報酬になります。
「軽貨物ドライバーは報酬が低い」そう言っている人もいますが、それはAmazonフレックスで稼働すればほぼ解決可能です。
Amazonフレックスの始め方はこちら ↓
【Amazonフレックスの始め方】登録方法と初日の稼働終了までの流れを徹底解説!

軽貨物ドライバーの多くは、Amazonフレックスを仕事の軸にしています。
仕事によっては生活リズムが崩れる
デメリットの2つ目は「仕事によっては生活リズムが崩れる」です。
軽貨物ドライバーになると、朝・昼・夜と仕事がバラける場合があります。そのため、生活リズムが崩れてしまう恐れがあります。
具体的には以下のようなパターンです。
- 朝8時~14時、17時~22時のダブルヘッダー
- 昼15時~22時まで
- 夜17時~22時、朝7時30分~13時30分のダブルヘッダー
上記のパターンでも、毎日同じリズムであればそれほど苦ではないでしょう。ただ時間がバラバラになると、生活リズムが崩れる可能性があります。
対処法としては1つで、なるべくリズムを崩さずに仕事をするしかありません。
仕事によっては生活リズムが崩れるのは、軽貨物ドライバーのデメリットの1つと言えるでしょう。
2月や10月の閑散期は仕事が取りにくい
軽貨物ドライバーのデメリット3つ目は、「2月や10月の閑散期は仕事が取りにくい」です。
2月・10月は、イベントがこれから始まったり・終わったりする微妙なタイミングです。消費者側の財布の紐がきつくなるので、結果的に閑散期となります。
イメージとしては以下のような感じ。
- 2月:クリスマスやお正月が終わってすぐで、新学期や就職の準備期間
- 10月:夏が終わって落ち着く時期・クリスマスの前
消費者側が商品を購入しないと、宅配や配送の仕事はありません。では閑散期はどのように仕事を取れば良いのでしょうか?
答えは「複数の仕事を持つこと」です。複数の仕事とは例えば以下のようなものです。
- Amazonフレックス
- スーパーの食品配送
- 出前館・Uber Eats
- ピックゴー・Wolt
- ヤマト運輸の業務委託・佐川急便の業務委託
1つの仕事だけでは、閑散期のダメージをモロに食らってしまいます。
複数の仕事を持った場合、それぞれの需要がゼロになることはないので、閑散期のダメージを分散できます。
2月・10月は確かに閑散期で仕事も取りづらく、軽貨物ドライバーにとってはデメリットが多い時期です。
ただ、複数の仕事を持つことで閑散期のダメージは減らせます。

仕事を組み合わせることで、閑散期でも収入を確保できるのね!
軽貨物でおススメできない働き方

軽貨物ドライバーとしておススメできない働き方があります。
それは以下の3つです。
- 稼働量を増やし過ぎる
- 条件を高望みし過ぎる
- 1つの場所のみで働く
順番に解説していきます。
稼働量を増やし過ぎる
軽貨物ドライバーは稼働すればするだけ稼げる仕事です。ですが稼働量を増やし過ぎるのはおススメしません。
なぜなら『体が資本』だからです。稼働量を増やすということは、体に負担をかけていることになります。
例えば毎月50万円の稼ぎを1年間続けたとします。ですが病気やケガで1年休んだとしたら、平均すれば月25万円の稼ぎです。
病院代を考えると平均20万円程になるかもしれません。
一気に稼いで早くリタイヤしてしまうよりも、継続的にそこそこ稼いでいく方が結果的には稼ぎは大きくなりやすいです。
稼働量を増やし過ぎずに、自分の可能な範囲で稼いでいってください。

継続的に稼いでいくことが重要です。
条件を高望みし過ぎる
条件を高望みし過ぎるのもおススメしません。
理由は取引先から見て、条件の良い競合がいたら仕事を奪われてしまうからです。
例えば能力に差がほとんどなく、自分が配達単価が200円、競合が150円の場合。多くの取引先は、コストを抑えられるので競合を選ぶでしょう。
条件を高望みし過ぎると、仕事がかえって無くなってしまう場合があります。
周りの競合と比べて大きく条件を上げるのではなく、ほんの少しアクセントを加えるくらいの気持ちで交渉するのが無難です。
1つの場所のみで働く
1つの場所のみで働くのもおススメしません。
理由は単純でリスキーだから。ついこの間もアメリカで大きな銀行が破産し、日本でも日常茶飯事で会社は潰れています。
勘違いしないで欲しいのは、リスキーなのはあくまでも収入源が1か所の場合です。逆に1つの場所をベースにして、複数の働き口を持つのはリスクヘッジにもなるのでススメできます。
複数の働き口があれば、仮に1つが潰れてしまっても収入がゼロになることはありません。ですが1つの場所だけで働くのは、収入源も1か所に絞ってしまっている状態です。
収入がゼロになってしまうリスクが高いのでおススメできません。

複数の収入源を持つことが大事なのね!
現実的に月収30万円なら稼げる

軽貨物ドライバーは実際にはどのくらい稼げているのでしょうか?
結論で言えばピンキリです。月収100万円稼いでいる人もいれば、月収10万円の人もいます。
ですが現実的に考えて、月収30万円であれば誰でも稼げるラインです。
月収30万円稼ぐ方法としては以下のものがあります。
- 配送会社に所属する
- ギグワークに数社登録する
- 単価の良いチャーター便を受ける
順番に解説していきます。
配送会社に所属する
配送会社に所属するのも1つの手段です。
大きなところで思いつくのはヤマト運輸・佐川急便・日本郵政でしょう。
この3社の業務委託報酬を、勤務条件を合わせて比較してみます。
- 月の稼働は22日
- 配達個数は100個
- 経費は考慮しない
配送単価 | 月収 | 契約資金 | 研修 | 特徴 | 特徴2 | |
ヤマト運輸 | 130円~170円 | 286,000円~374,000円 | 253,000円 | 4日間の研修有り | 国内シェア40%以上 | 安泰した収入が見込める |
佐川急便 | 130円~200円 | 286,000円~440,000円 | 0円 | 3日間の研修あり | 自転車・徒歩・台車のみの配達有り | 女性の採用に積極的 |
日本郵政 | 150円~170円 | 330,000円~374,000円 | 0円 | 有り | 未経験者が多い | 各法人との契約になるので条件確認必須 |
ヤマト運輸であれば月に280,000円~370,000円、佐川運輸は月に280,000円~440,000円、日本郵政では月に330,000円~370,000円が見込めます。
もちろん配達個数や、稼働日数によって報酬は変化します。
自分の無理しない範囲で調整していきましょう。
ギグワークに数社登録する
配送会社に登録するだけではなく、ギグワークに数社登録しても月収30万円は現実的です。
例えばAmazonフレックス、ウーバーイーツ、出前館、ピックゴーなどです。
勤務条件を合わせて比較してみましょう。
- 月の稼働は22日
- Amazonフレックスは1ブロック10,000円
- ウーバーイーツ・出前館は1日15件配達
- ピックゴーの報酬は100㎞の14,000円換算
- 経費は考慮しない
報酬条件や月収見込みは以下のとおりです。
単価 | 月の報酬 | 登録費用 | 配達車両 | 特徴1 | 特徴2 | |
Amazonフレックス | 1ブロック10,000円 | 220,000円 | 無し | 軽バン・軽自動車 | 宅配初心者でも安心 | 残業が絶対にない |
ピックゴー | 走行距離1㎞あたり140円 | 308,000円 | 無し | 軽バン・パネル車・幌車 | 案件完了回数で仕事の種類も増える | 報酬は希望振込日を指定できる |
ウーバーイーツ | 600円~800円 | 198,000円~264,000円 | 無し | 自転車・バイク・軽自動車 | 配達ブーストエリアでは報酬が上がる | 配達距離で報酬が変わる |
出前館 | 600円~870円 | 198,000円~287,100円 | 無し | 自転車・バイク・軽自動車 | 報酬の振込が月に2回ある | 配達距離・配達時間で報酬が変わる |
表を見てもわかる通り、1ヵ月に報酬30万円なら現実的に稼げます。
登録するアプリは1つだけではなく、複数登録をしておくと報酬も安定しますし、リスクヘッジにもなります。
例えばAmazonフレックスを軸に、出前館やウーバーイーツで報酬の底上げをする。出前館やウーバーイーツを中心に、ピックゴーで穴埋めをする。
自分のしたいように仕事を組めるのもギグワークの特徴です。
軽貨物がやめとけと言われる理由 まとめ

最後にここまでの内容をまとめていきます。
軽貨物がやめとけと言われる理由8選
・労働時間が長い
・理不尽なクレームがある
・経費が自己負担
・仲介手数料が高い
・報酬の交渉能力を求められる
・報酬受取りは60日間後が多い
・仕事が取れない、契約解除の可能性がある
・体力勝負な部分がある
軽貨物ドライバーに向いている人の特徴は以下の5つです。
軽貨物ドライバーに向いている人の特徴5選
・長時間の運転が苦ではない人
・地図を読める人
・仕事をコツコツやるのが得意な人
・体を動かすのが好きな人
・メンタルが強い人
軽貨物ドライバーをやってはいけない人の特徴は以下の5つ。
軽貨物ドライバーをやってはいけない人の特徴5選
運転が苦手・苦痛な人
自己管理が苦手な人
スマホ操作が苦手な人
自然に仕事が降ってくると思っている人
理不尽なクレームに耐えられない人
大人になれば1日の大半の時間は仕事をしています。今の仕事が嫌いだったり大きな悩みがあるのであれば、人生の大半が嫌になってしまいます。
それなら軽貨物ドライバーで個人事業主になるのも1つの手段です。
開業の仕方・届け出の仕方も解説していますので、ぜひ検討してみてください。
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