【積載量は重要?】軽貨物事業車の選び方と購入のポイント3選を現役ドライバーが解説!

【積載量は重要?】軽貨物事業車の選び方と購入のポイント3選を現役ドライバーが解説!
  • 軽貨物ドライバーを始める時の車の選び方を知りたい
  • 車両購入時のチェックポイントはどこ?
  • 買い換えるタイミングと基準は?

軽貨物ドライバーにとって仕事道具となる「車」は、選び方を間違えると余計な出費がかさんでしまいます。それも何万円~何十万単位でです。

私は2022年に会社員を退職して、2023年から軽貨物ドライバーの個人事業主になり、事業車の選定・購入をしました。

この記事では事業車の選び方や、購入の際にチェックするポイント・買い替えのタイミングについて解説しています。

最後まで読んでもらえれば、事業車を購入してから後悔することが無くなり、買い換える際の判断基準が分かります。

事業車の選び方と車両購入・買い換えのポイントを理解して、軽貨物ドライバーとして稼ぐこと以外に悩む・・・
そんな時間をできるだけ減らしていきましょう。

 

この記事で分かること

・軽貨物事業車の選び方
・購入の際にチェックするポイント
・買い替えのタイミング

 

 

ヤス
ヤス

稼ぐこと以外の悩む時間を、できるだけ減らしていきしょう!

軽貨物ドライバーの事業車の選び方

軽貨物ドライバーの事業車の選び方のポイントは3つあります。

  • 最大積載量350㎏
  • 排気量660㏄以下
  • 車のタイプ

順番に解説していきます。

 

ヤス
ヤス

間違えて選ぶと軽貨物事業ができないこともあるので注意してください。

 

最大積載量350㎏

軽貨物ドライバーで働くなら、事業車の最大積載量は350㎏あった方が絶対に良いです。

350㎏以下だと仕事の幅が狭まってしまいます。例えばヤマト運輸や佐川急便。

普通の軽自動車の配達員よりも、軽バンの配達員の方が多く見かけませんか?

「最大積載量350㎏以下の車とは契約しない」と、口に出してはっきりは言いませんが、傾向は顕著に表れています。

事業車を選ぶ際に最大積載量は350㎏あった方が、幅も広がりますし仕事の取りやすさもアップします。

 

マイさん
マイさん

最大積載量は350㎏あったほうが、仕事の取りやすさもアップするのね。

 

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【軽貨物開業】黒ナンバー取得に必要なもの4つと当日の流れを現役ドライバーが解説!


排気量660㏄以下

排気量は必ず、660㏄以下の車を選んでください。

660㏄以上になると軽自動車ではなく、普通車のくくりになってしまため、重量税や車検代・メンテナンス代が多くかかってしまいます。

何より「軽貨物」ではないので、「軽貨物事業」そのものができなくなってしまいます。

排気量660㏄以下の車種例
・一般の軽自動車(ワゴンRなど)
・軽貨物車(軽バン、軽トラック、軽ボンネットバン)

軽自動車の規格は、国土交通省から案内が出ています。
<国土交通省:自動車の種類>

事業車を選ぶ際には、必ず排気量が660㏄以下の車を選ぶようにしてください。

 

マイさん
マイさん

排気量が660㏄以下でないと、軽貨物事業ができないのか・・・

 

車のタイプ

軽貨物事業には車のタイプも重要になります。
主に使用されるタイプは以下の3つのタイプです。

軽貨物で使用される車タイプ
1.軽バンタイプ
2.軽トラックタイプ
3.軽ボンネットバンタイプ

次にタイプ別の主要な車種を紹介します。

1.軽バンタイプの主要な車種

・スズキ エブリィ
・ダイハツ ハイゼット
・三菱 ミニキャブ

特徴:オールマイティな場面で活躍し、荷崩れを起こしにくい

使用用途:Amazonフレックスや、フードデリバリーをするなら軽バンタイプ。

2.軽トラックタイプの主要な車種

・スズキ キャリィ
・ダイハツ ハイゼットトラック
・日産 クリッパートラック
・ホンダ アクティトラック

特徴:小回りが軽バンより利く。

使用用途:高さがある荷物を運ぶなら、軽トラックタイプ。

3.軽ボンネットバンタイプの主要な車種

・スズキ アルトバン
・ダイハツ ハイゼットキャディ
・ホンダ N-VAN

特徴:乗用車に近く、汎用性は軽バンに多少劣るが安定感がある。

使用用途:フードデリバリー向き。

Amazonフレックスやフードデリバリーをやる場合は、軽バンタイプが1番適しています。

ボンネットバンタイプは荷台が軽バンより狭いので、フードデリバリー向けです。

冷蔵庫や電子レンジなどの家電、寝具などを運ぶなら、軽トラックが適しています。

 

マイさん
マイさん

軽バンならオールマイティに使えそう!

 

事業車両を購入するときのポイント5選

購入ポイント

実際に事業車両を購入する際の、ポイントを5つ解説していきます。
事前にチェックすることで、購入してから後悔する可能性が減ります。

  • 走行距離は80,000㎞以下を選ぶ
  • 車検は済んでいるか確認する
  • 後部座席はフラットになるか
  • エアコンに問題は無いか
  • 価格が300,000円未満

順番に解説してきます。

 

ヤス
ヤス

事前にチェックして、購入後に後悔しないよう注意してください。

 

 

走行距離は80,000㎞以下を選ぶ

走行距離は80,000㎞以下の車両を選んだ方が良いです。

軽貨物ドライバーとして実際に働くと、年間30,000㎞~50,000㎞ほどの走行距離になります。
一般的に軽自動車の寿命は、120,000㎞がボーダーラインとされています。

仮に走行距離が100,000㎞の車両を購入すると、1年で寿命のボーダーラインです。

メンテナンスを頻繁に行っていれば、多少寿命は延びますがそれも時間の問題でしょう。

これでは毎年のように事業車を購入することになってしまいます。

走行距離は少なければ少ないほど長く乗ることができ、手間的にも急なメンテナンスが減るので、結果的に楽です。

軽貨物事業で使用する事業車は、80,000㎞以下の車両を探すようにすると、毎年のように購入せずに済みます。

 

マイさん
マイさん

80,000㎞以下の車両を選ぶようにするのね。

 

車検は済んでいるか確認する

車両を購入する時には、車検が済んでいるかどうか確認してください。

車検が済んでいない車両を購入すると、自分で車検に出さなければいけません。
そうなると費用がかかりますし、軽貨物ドライバーで稼働できる日が減ってしまいます。

車検にかかる日数が仮に2日間とすると、大体25,000円~30,000円の報酬が無くなります。
そのうえで車検の費用がかかるので、完全にマイナスしかありません。

車検が済んでいる車両であれば、タイムラグ無しで稼働できるので、車検済の車両を購入した方がメリットがあります。

 

後部座席はフラットになるか

車両を購入する前に、後部座席がフラットになるか確認しておきましょう。

軽バンを購入すると仮定した場合、後部座席がフラットにならないと、荷物を置けるスペースが減ってしまいます。

人によっては後部座席があった方が、荷物を分けるうえで分けやすいという人もいますが、それはフラットであってもできます。

軽貨物の中には長いもの、例えば釣り竿や組み立ての椅子なども含まれます。

そういう荷物は後部座席がフラットにならないと、納まりが悪かったり入らなかったりすることもあります。

後部座席がフラットになるタイプであれば、自分の意志で持ち上げて戻すこともできるので、フラットになるほうが利便性が高いです。

 

マイさん
マイさん

後部座席がフラットになるタイプのほうが利便性があるのね。

 

エアコンに問題は無いか

エアコンに問題は無いかも事前に確認してください。

軽貨物ドライバーは車内にいることが多いので、エアコンの調子が悪いと夏場は車内がサウナ状態と化し、冬場は冷えきった状態で仕事をすることになってしまいます。

特に夏はエアコンに問題があると本当に危険です。
昼間に仕事をする場合がほとんどなので、熱中症や脱水症状のリスクが増してしまい、事故の危険性も高まってしまいます。

仕事面での影響も大きいですがそれよりも体調に悪影響なので、エアコンに問題は無いか確認してから車両購入するようにしましょう。

 

マイさん
マイさん

エアコンは体調に関係するし、特に確認が必要ね!

 

価格が300,000円未満

中古車を選ぶ場合は、価格が300,000円未満のものを選んでください。

確定申告の際に青色申告であれば、300,000円未満のものは経費にすることができます。
これが300,000円以上になると、金額によって減価償却する年数が違ってきます。

減価償却とは固定資産の耐用年数に基づき、計算式に当てはめて償却していくこと。
例えば「500,000円の中古車を、耐用年数4年で減価償却する場合」は以下のようになります。

500,000円÷4年=125,000円、つまり1年に125,000円は経費にできる。

購入した年は500,000円の出費があっても、125,000円の経費になる。

残りの出費分375,000円は負債になり、経費計上は次年度以降に持ち越し。

ここまで聞くとこう思いませんか?
「耐用年数?減価償却?良く分からないし、めんどくさい!」

簿記の知識があれば理解できますが、そうでないと理解に時間がかかります。
特に初年度はほとんどの人が、確定申告も初めてなのでそこまで気が回りません。

それなら最初から300,000円未満の車両を購入すれば、1回で経費にできるので耐用年数や、減価償却を気にする必要がなくなります。

中古車を選ぶ場合は、価格が300,000円未満のものを選ぶようにして、できるだけ面倒を無くしていきましょう。

 

マイさん
マイさん

300,000円未満なら、1回で経費にできるのね!

 

 

軽貨物車両自由化でも最大積載量は350㎏を選ぶ

車の選択で悩む男性

2022年10月27日から、一般軽自動車でも軽貨物事業ができるようになり、規定に則った構造変更も必要なくなりました。

しかしそれでも、事業車は最大積載量350㎏の車両を選んだ方が良いです。
その理由は以下の2つです。

  • 仕事の制限を受ける
  • 過積載のリスクがある

詳しく解説していきます。

 

ヤス
ヤス

最大積載量が少ないと、デメリットが多いです。

 

仕事の制限を受ける

軽貨物車両自由化になっても、事業車は最大積載量350㎏の車両を選んだ方が良いです。

理由は単純で、元々が最大積載量350㎏の車両ばかりだったから。

軽貨物車両自由化で、通常の軽自動車が軽貨物OKになったとしても、最大積載量350㎏の車両の方がアドバンテージがあります。

通常の軽自動車は、最大積載量350㎏の車両の積み切れなかった分や、なんらかの理由で弾かれた荷物が割り当てられます。

それだけでは配達件数が伸びないので、当然報酬も少なくなります。生活のために仕事をしているはずなので、報酬が少ないのは死活問題です。

不利な状況を作らないためにも、事業車は最大積載量350㎏の車両を選んだ方が良いです。

 

マイさん
マイさん

仕事の制限は生活に直結するから、最大積載量は350㎏の方が良いわね。

 

過積載のリスクがある

実際に荷物を積んでいると、思った以上に積載量があります。

最大積載量が少ない場合、過積載になるリスクが高いです。

過積載は運転手と荷主、つまりドライバーとお客さまが罰せられます。

またAmazonフレックスなど会社を介している場合、仲介会社も処罰対象なのでAmazonも処罰されます。

<警察庁・国土交通省:過積載の措置>

仕事を取るうえでも、過積載のリスクが高いドライバーより、リスクが少ないドライバーの方が当然仕事があります。

2022年の軽貨物車両自由化で、一般軽自動車でも軽貨物事業ができるようになりました。

ですが事業車に選ぶなら、仕事の制限とリスクヘッジの観点から見ても、最大積載量は350㎏の車両の方が絶対に良いです。

 

マイさん
マイさん

自分を守るうえでも、最大積載量は350㎏の方が良いわね。

 

 

事業車を買い替える3つのタイミング

事業車を買い替える3つのタイミング

ここまで事業車の選び方・購入のポイントを解説してきました。

買い換えるタイミングでも、悩む人がいると思うので解説しておきます。

事業車を買い替えるタイミングは、次の3つのどれかに当てはまったら考えてみてください。

  • 事業車の減価償却が終わったとき
  • 乗っていて不具合が起きる
  • 印象が悪い見栄えになったとき

詳しく解説していきます。

 

ヤス
ヤス

買い替えるタイミングを決めておけば、事前に探せるので効率が良いです。

 

 

事業車の減価償却が終わったとき

先ほど減価償却について触れました。
<事業車両を購入するときのポイント5選:価格が300,000円未満>

減価償却が終わるということは、対象の固定資産に対する負債が無い状態なので、事業車を買い換えるには良いタイミングです。

例えば500,000円の減価償却が終わったタイミングの場合。

負債がゼロの状態なので新たに300,000円の中古車を購入しとき、青色申告なら300,000円を1回で経費にできます。

仮に500,000円の中古車を購入したら、また4回に分けて経費計上します。

既存の事業車の減価償却が終わったタイミングなら、負債がゼロ状態で青色申告をフルに使えるため、新たに事業車を購入するのに適したタイミングです。

 

マイさん
マイさん

減価償却が終わったタイミングなら、青色申告をフルに使えるのね。

 

乗っていて不具合が起きる

当然ですが乗っていて不具合が起きる場合も、買い換えのタイミングです。

軽貨物ドライバーは、お客様に荷物を届ける仕事。仮に事業車に不具合が起きて、荷物を届けられなかったとします。

そうなるとお客様に迷惑がかかりますし、元請けの会社さんにんも迷惑がかかります。

個人事業主の軽貨物ドライバーは、業務委託契約の場合が多いです。

荷受人のお客様・元請け会社さんからすれば、荷物を届けられなかったドライバーより、ちゃんと届けてくれるドライバーの方が良いですよね?

業務委託契約である以上、委託されている仕事ができなければ、当然契約は解除です。
つまり仕事をクビになってしまいます。

事業車の不具合は生活に直結しますし、お客様・元請け会社さんにも迷惑がかかるので、買い換えのタイミングです。

 

マイさん
マイさん

不具合はいつ起きるかわからないから、定期的に次の事業車を探しておいたほうが良いわね。

 

印象が悪い見栄えになったとき

事業車を見て印象が悪い見栄えになったときも、買い換えのタイミングです。

自分が仕事に使っている車だとしても荷受人のお客様から見れば、元請け会社さんが使っている車になります。

見栄えが悪いと、元請け会社さんに迷惑がかかる可能性があります。

例えばお客様から見て、見栄えの印象が悪ければ元請け会社さんに、クレームがいくかもしれません。

そうなると元請け会社さんからすれば、「クレームをもらったドライバー」になります。

クレームをもらうドライバーより、クレームがないドライバーの方が、業務委託もしやすいですよね?

つまり「クレームをもらったドライバー」は、仕事が減ったり契約解除になるリスクがあります。

そんなリスクを背負わないためにも、事業車の印象が悪い見栄えになったときは、買い換えのタイミングです。

 

マイさん
マイさん

事業車の見栄えも、仕事に影響するのね。

 

 

事業車を購入後、軽自動車検査協会で黒ナンバーにする

事業用の車両を購入したら、軽自動車検査協会で黒ナンバーにしないといけません。

詳細はこちらの記事で解説しています。 ↓
【軽貨物開業】黒ナンバー取得に必要なもの4つと当日の流れを現役ドライバーが解説!

ポイントは以下の2つ。

  • ナンバープレートが黒になったか
  • 車検証の使用用途が自家用から「営業用・又は「貨物用」に変更されているか

軽自動車検査協会で手続きをして、通常の黄色いナンバープレートを返還します。

その際に、黒色のナンバープレートを購入します。料金は2,000円~3,000円あれば大丈夫です。

取りつけはプラスドライバーがあればOK。簡単に交換できます。

また、車検証の使用用途が「自家用」のままだと、軽貨物事業はできません。
「営業用」又は「貨物用」に変更されているか確認してください。

自家用の例
・地名500 こ00‐00
地名の後ろの3ケタの番号が500番台であれば自家用

営業用または貨物用の例
・地名480 こ00‐00
地名の後ろの3ケタの番号が400番台であれば営業用または貨物用

ナンバープレートが黒ナンバー、使用用途が「営業用」または「貨物用」になっていれば、事業車の準備はOKです。

事業車を購入しなくてもリースという選択肢もあります。
リースの詳細な記事はこちら ↓
【軽貨物】GMSリースの料金やメリット・デメリット、評判と向いている人を解説!

 

軽貨物事業車の選び方と購入のポイント まとめ

今回のまとめ

 

軽貨物事業車の選び方

  • 最大積載量350㎏
  • 排気量660㏄以下
  • 車のタイプ

 

事業車両を購入するときのポイント

  • 走行距離は80,000㎞以下を選ぶ
  • 車検は済んでいるか確認する
  • 後部座席はフラットになるか
  • エアコンに問題は無いか
  • 価格が300,000円未満
ヤス
ヤス

事業車の購入前にチェックして、買ってから後悔しないようにしましょう。

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